一般的には絶対に勝つぞ!という戦う前の意気込みを表す意味で使われていることが多いが
残念ながらこの名言を発言したベッケンバウアーは少し意味が異なる。
1974年に西ドイツ代表がワールドカップで優勝したのだが、
世間はオランダが優勝すべきだったと語った。
それに対して「なぜ勝ったのに強いといわれないんだ」という意味で
ベッケンバウアー言い放った言葉なのである。
「勝ったんだから強いのは俺たちだろ」という
皮肉たっぷりのニュアンスで使われていたのだ。
戦う前の意気込みとして使われている言葉だが
実際は戦った後の捨て台詞として使う言葉なのである。
あまりにもストレートな言葉で、当時は名言として広がったのだが
時は流れ、言葉はそのままで違った状況で使われている。
なぜオランダが優勝すべきだったのかというと
当時、オランダ代表のトータルフットボールが世間の注目を集め
さらに東ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどに勝利し圧倒的な強さを誇った。
未来のサッカーといわれたトータルフットボールという斬新かつ美しいサッカーをしている
オランダがワールドカップを優勝すると誰もが思い期待したのであった。
しかし、実際にはベッケンバウアー率いる西ドイツが優勝。
優勝に喜んでいるのは世界で西ドイツの国民だけとも言われた。
ベッケンバウアーもそんな世間の声に反論したくもなるであろう。
サッカーだけでなく、一般的に使われている言葉。
身の回りで戦う前で気合をいれる人が
「強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強いんだ。」
と言っていても
「ベッケンバウアーはそういう意味で言ったわけじゃないぞ!」
とは言わないほうが無難だろう。
2002年ワールドカップからサッカーに興味を持ち、現在も日本代表のサポーター。


