サッカー選手とは個人事業主みたいなものである。
自分のプレーがそのままお金になる。
チームの経済状況が悪ければ、移籍すればいいだけの話。
しかし、スペインのエース、ラウール・ゴンザレスは違ったようだ。
「チームの財政的負担を軽くしたい」
所属チームに忠誠を誓い、チームを愛している選手がどれ程いるだろうか。
移籍が常態化しているフットボール界では、
ドライに構えていないと身が持たないのが現状だ。
ところがラウールのチーム愛は本物である。
この言葉は2006年に3年無冠に終わっているチームと自身の不調を恥じて、
自分を売ってクラブ財政の足しにして欲しい。との趣旨である。
なんともチーム思いだ。
もっともフロントがラウールを手放すわけがないのだが。
この発言後、チームは劇的に復調し、その年のリーグ制覇奪還に成功する。
自身も調子を取り戻しチーム内最高得点者となる。
まさに完全復活である。
ラウールはアトレティコの下部組織が財政難から解体さらたため
いわば、しかたなくレアルマドリーの門を叩いた。
それから現在まで一貫してマドリー一筋である。
いまでは「骨の髄までブランコ」っと公言するほどである。
ラウールはマドリーで数々の記録を塗り替え、多くのタイトルを獲得し、
ファンからもフロントからも愛される「レアルの象徴」となった。
ラウールもそれに絶対的な愛と忠誠心で応えた。
そんな選手を手放すようなことをしていたらレアルは痛い目にあっていただろう。
2002年ワールドカップからサッカーに興味を持ち、現在も日本代表のサポーター。


