急にボールが来たので(QBK)

田原俊彦は「俺はビッグ」と発言して芸能界を干されてしまった。
このように一言で人生が大きく変わってしまうことがある。

柳沢敦の「急にボールが来たので」は日本サッカーの歴史でNo.1の名言ではないだろうか。
2006年ワールドカップ予選リーグのクロアチア戦で0-0の緊迫した試合。

是が非でも1点が欲しいところで加地は柳沢に絶好のセンタリングを出した。
いや、センタリングというよりゴール前での横パスだ。

ディフェンスもキーパーも加地に引きつられ柳沢の前にはゴールしかない。
いわゆる無人のゴールというやつ。

「もらった!!」

日本のサッカーファンの誰もが思った。

しかし柳沢はインサイドで触るだけでいいところを
難しいアウトサイドキックでゴールの外にでているキーパーの股の下を抜いて外した。
ゴール前で集中力を欠き日本を落胆させた最悪のプレーであった。

そして柳沢はさらにミスを犯したのだ。
試合後のインタビューでシュートミスの原因を
急にボールが来たので
と言ってしまったのだ。

ゴール前の絶好のポジションにいて、仲間のパスに対して「急に…」である。
そもそもサッカーというのは急にボールが来るスポーツだ。
戦場にいて「急に鉄砲で撃たれたので」と言い訳してるようなもの。

パスをした加地からすれば、この失言はたまったもんじゃない。
その後パスをした加地はこのワールドカップを最後に代表を辞退した。
(ガンバに注力したいという理由で)

この世紀の失言「急にボールが来たので」は頭文字をとってQBKと名づけられた。

Q:急に
B:ボールが
K:来たので

実はこの名言である「急にボールが来たので(QBK)」に予兆はあった。
サッカー日本代表の柳沢敦は

点を取るだけがFWではない
たとえGKと1対1になっても、必ずしもシュートは打つ必要がない

などのエースらしからぬ発言をしてしまった事もある。

シュートへの消極性、そして過去の発言から
「急にボールが来たので」は予想できた名言なのかもしれない。

今となっては色々言われてしまうが柳沢の実績は輝かしいものである。

U-15日本代表の時代から活躍し
セリエAにも移籍し豊富な経験をもち
何より男前だ。

引退してからも解説者やタレントとして活躍する道があったはずだが
QBK の一言で世間は柳沢敦を色眼鏡で見る様になってしまった。

あのクロアチア戦での簡単なゴールを決めていれば
ワールドカップでゴールを上げた偉人として日本サッカー界の記録に刻まれたであろう。

例えゴールできなくても「QBK」と言い訳をせずに失敗を認めれば
バッシングは最小限に抑えられたはずだ。

世の中に素晴らしい名言が残される一方で悲惨な迷言も生まれてしまう事もある。

柳沢は失言が悲惨な運命をもたらすことを
Q:急にB:僕たちにO:教えてくれた。

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