真ん中に蹴って捕られたらしゃあない

マンチェスターユナイテッドで活躍する男より
インテルで活躍する男よりも
ロシアから来た本田圭佑は輝いていた。

彼は抜群のキープで前線でタメを作ることができ
広い視野でパスを裁きチームを落ち着かせた。
また、フィジカルを生かしたディフェンスで守備でも貢献。

そして彼は誰にも負けないメンタリティを兼ね揃えていた。

大きな試合になればなるほど重要になってくる精神力。

弱い相手には活躍できるが相手が各上になると何もできなくなる。
親善試合では活躍できるがワールドカップで不調になる。

日本には代表クラスでもメンタルの弱い選手が多かった。
ここ一番の試合で活躍できるのが最高の選手ではないだろうか。

2010年のワールドカップ本番で大活躍した本田の強さは
最終予選でも発揮された。

2014年のワールドカップの出場のキップを世界で一番早く手に入れた日本。
翌日のメディアは「本田が日本を救った」と大々的に取り上げた。

出場を決めたオーストラリアとの一戦は凄まじいものであった。
崖っぷちのオーストラリアは8日も前に来日し調整を行った。
試合でその効果は如実に表れた。

平均年齢は30歳の経験を生かした集中した守備と
高さを生かしたシンプルな攻撃で日本を苦しめた。

そして思わぬ形で日本は失点してしまう。
オアーのセンタリングがそのままゴールに吸い込まれた時、
残り時間は10分を切っていた。

後にザックが言ったように、本田は疲れが出ていた。
しかし最も苦しい時間帯に彼は動いた。

失点後、自らシュートを放ちコーナーキックを得ると
すぐさまショートパスを受け、香川にセンタリング。
そのパスは相手DFの手にヒットした。

不運な失点からの幸運なハンド。

オーストラリアが抗議している間に
本田は次の一蹴りのためにペナルティボックスで集中していた。

PKを蹴り出す時の時間は45分を過ぎていた。
これが最後のチャンス。

最も集中する時間帯。
自ら得たPKでも外せば戦犯扱いされかねない状況。

そこで彼はキーパーめがけてシュートを放った。
この試合で再三好守を見せていたシュウォルツァーは左に飛んでいた。

真ん中に蹴って捕られたらしゃあない」と語ったが
彼の繊細で大胆な思考が最高の結果をもたらすことになった。

後に語り継がれるサッカー界の歴史的名言になるだろう。

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